学会長 水野順一 (総合南東北病院 理事長特別補佐監兼執行本部長) |
学会長挨拶
第18回日本臨床医療福祉学会を開催させていただくことになり、大変光栄に存じます。本学会は医療現場が抱える多くの問題を挙げて討論することにより、より良い医療介護の提供や環境を形成することを目的にしています。今回は“社会情勢に沿った医療と福祉のかたち‐現状の問題と明日への取り組みを考える‐“をテーマにして、少子高齢化、働き方改革、外国人医療労働者、AIの発展と医療、認知症高齢者の介護など今の日本が直面する問題について職種を越えて総合的に議論して、明日からの医療、介護現場に役立つ学会にしたく考えています。これらの問題はどれも以前の日本では目立ったものではありませんでしたが、最近になり日本の社会が変遷する中で医療従事者として真剣に考えていかなくてはならない重要課題になっています。
学会テーマに沿った内容のシンポジウムを組み、その領域でご活躍の専門家による講演や発表を計画しています。特別講演では最新の医療紹介や、介護福祉の充実のための提案などについて各分野のエキスパートの先生方をお招きする予定です。3つのランチョンセミナーの他にも、文化講演として異文化コミュニケーター、東京女子大学教授として多方面にご活躍のマリ・クリスティーヌさんをご招待しています。本大会前日の10月9日のイブニングセミナーでは、東北大学医学部教授の出江紳一先生に医療福祉におけるリハビリテーション医学の役割について講演をお願いしています。皆様方を仙台での学術集会にお迎えするにあたり、職員一同鋭意準備してまいります。会場は周辺を広瀬川が嫋やかに流れ、初秋の仙台を散策するには大変素晴らしい環境にあります。ぜひとも多くの皆様が本会に参加していただき、盛会となるようご支援をいただければまことに幸甚です。皆さまとお会いできる日を、心待ちにしております。