第51回日本脊髄障害医学会 会長 榊原隆次(東邦大学医療センター佐倉病院 内科学神経内科) |
この度、第51回日本脊髄障害医学会を、平成28年11月10日(木)・11日(金)の会期で、千葉県幕張メッセで開催させていただきます、東邦大学の榊原隆次でございます。大変名誉なことであり、魅力ある学会になるよう企画・運営にあたってゆく所存です。
さて、ご承知のように、本学会の前身である日本パラプレジア医学会は、昭和41年に第1回を、九州大学整形外科の天児民和教授により開催され、第2回を、慶応大学整形外科の岩原寅猪教授により開催された、非常に歴史のある学会です。2002年に、現在の名称である、日本脊髄障害医学会に改められました。これまで50回の本学会の中で、神経内科による開催が2回ございます。1回目は第31回を、北里大学東病院神経内科の古和久幸教授により、2回目は第41回を、私の恩師である千葉大学神経内科の服部孝道教授により、開催されました。神経内科からみますと、来年度の第51回は、10年振りの節目の年でございます。
本学会は、脊髄障害を集学的に扱う学会です。実臨床に携わるのは、整形外科、脳神経外科はもとより、神経内科、泌尿器科、リハビリテーション科、小児科/小児外科、その他と広汎です。同時に、神経画像、神経生理、神経薬理・化学、神経病理、再生医療、その他の関連学問領域にまたがる、学際的な学会といえます。さらに、麻痺・痙性による歩行障害に加えて、しびれ/痛み、排尿排便障害、立ちくらみ/呼吸不全という、生活の質に直結する障害もきたすため、看護師、理学療法士、臨床生理検査士、排尿機能検査士等の活躍が求められます。歩行の観点からは、社会福祉士等による、若年者の障害者自立支援、特定疾病・高齢者の介護保険の有効活用が求められます。さらに、近年の人口高齢化を受け、高齢患者さんに特有の問題点も知られるようになってきました。
第51回大会のテーマは、「患者さん中心の脊髄医療 – 目の前の症状の改善にむけて - 」でございます。会員の先生方には、後ほど募集いたします一般演題と別に、レクチャー・教育講演・シンポジウム・セミナーを広く公募させて頂きます(形式自由: タイトル演題・司会と演者・各ご所属とメールアドレス[または他薦でぜひお話を聞いてみたい先生]。2016年2月までに頂戴できますと幸いです)。どうか奮ってご応募を賜れますと幸いです。
多くの先生方のご参加を、心よりお待ちしております。