会長挨拶
第34回日本口腔・咽頭科学会総会ならびに学術講演会 会長 岩井 大(関西医科大学 耳鼻咽喉科頭頸部外科学講座) |
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【はじめに】第34回日本口腔・咽頭科学会総会ならびに学術講演会を、2021年9月2日(木)、3日(金)に主催させて頂く運びとなりました。大変光栄に存じますとともに、三輪高喜理事長をはじめ学会役員、会員の皆様に心より感謝申し上げます。また、企業の皆様から頂戴したご協賛にも深く御礼申し上げます。
【新型コロナと会場変更】今秋はコロナ禍の影響も薄れ、会員の皆様がかつてのごとく自由に集う会ができるのではと期待しておりました。しかるに会員懇親会は難しく、さらに、予定しておりました大阪国際会議場がワクチン接種会場となり、接種期間が9月にまで延長されうるとのことで、急遽コングレコンベンションセンターに会場を変更致しました。皆様にはご迷惑をおかけし忸怩たる思いですが、JR大阪駅近接のこの会場はより交通の便が良いところですので、一層大阪をお楽しみ頂けると存じます。
【講演・企画のご紹介】「医師によるベンチャー起業と倫理 -産官学連携を通じた医療の発展-」(特別講演、共通講習、9月2日)は、我々耳鼻科医の起業に向けたヒントになるかと存じます。
「政府の医療施策とコロナ禍を受けての今後の動向」(特別講演、共通講習、9月3日)は、コロナ禍のあとの我々の行動方針になると存じます。
昨年4月からこの1年間に新任教授となられた6人の先生方を演者としてお迎えする特別企画、「今からなにを 次からいかに―新任教授陣による日本口腔・咽頭科学会の進化・躍進に向けた考察」を作りました。今後本学会を支えてくださる方々として、口腔咽頭科学の向上・今後の当学会の発展や会員増加への秘策・ご自身のこの学会への関わりについて、抱負をご披露頂きます。
また、耳下腺手術についての企画もいたしましたのでご覧下さい。
【演題のご紹介】連日、共通講習と領域講習を一コマずつ組んでおります。Web配信を意識し、例年より教育セミナーなどの企画を増やしました。また、シンポジウム(2題)、パネルディスカッション(4題)、教育セミナー(7題)とし、また、共催セミナーとしてランチョンセミナー(8題)、アフタヌーンセミナー(1題)、イブニングセミナー(3題)、ハンズオンセミナー(1題)を予定しております。内容としては以下のようなものがあります。
- 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・嚥下診療・掌蹠膿疱症を含めた扁桃疾患
- 味覚研究・唾液腺疾患・唾液腺管内視鏡・感染(深頸部膿瘍、流行性耳下腺炎)
- 歯科口腔外科との連携・悪性腫瘍の治療(外科的治療、薬物治療、免疫治療、中性子捕捉療法)
- 救急医とアナフィラキシー・口腔/鼻/気道アレルギー・新しい診療形態・新しいデバイス
【テーマ:進化と躍進】ポスターをご覧頂けましたでしょうか。我々日本口腔・咽頭科学会会員と本学会が進化・躍進していく構図です。短期的には今回の学会で、会員同士が親睦する・口腔咽頭科学における多くの知識とヒントを得る・未来の研究に向け希望を抱いて大阪をあとにする、といったことを祈念しております。季節は秋。実り多き学会にしたいと存じます。
秋といえば、本学会は秋の学会シーズン幕開けの9月初頭に開催したします。本学会後になさる学会群のご成功のためにも、本学会をしっかり実現させねばと身の引き締まる思いです。会員の皆様、どうぞお力をお貸しください。