第32回日本喉頭科学会総会・学術講演会
会長 折舘 伸彦 (横浜市立大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科) |
この度、第32回日本喉頭科学会総会・学術講演会を開催させて頂くことにあたり、会員の皆様に一言ご挨拶申し上げます。本学術講演会を横浜市立大学が担当させて頂くことは、大変名誉なことと存じますとともに、身の引き締まる思いであります。
喉頭の機能である呼吸・発声・嚥下は、人が人らしく生きていくうえで欠かせない大切な機能です。喉頭科学はこの極めて重要な器官である喉頭を扱う学問です。喉頭麻痺や喉頭狭窄に対して音声や呼吸状態を改善させる手術や、声帯ポリープ、喉頭乳頭腫などの良性疾患から喉頭悪性腫瘍に対する手術、嚥下障害を改善させる手術など、喉頭の機能を改善させる、あるいは生命を守る外科手術はlaryngologistの腕の見せ所です。日本喉頭科学会の前身は喉頭基礎問題研究会で、1973年から1988年まで毎年1~2回の研究会が開催されていました。その後、喉頭科学の進歩・発展に寄与することを目的に、1989年に日本耳鼻咽喉科学会の関連学会として本学会は設立されました。本学会の目的は新知見を目指した会員の切磋琢磨と、相互の情報交換や共同研究ということになると思います。今回このような貴重な機会を賜りましたことを梅野 博仁 理事長、塩谷 彰浩 前理事長をはじめ役員、会員の皆様に心より感謝申し上げます。
教室員および同門会一丸となって、会員の皆様のご期待に少しでも添えるよう準備を進めて参りますが、至らない点も多々あろうかと思います。なにとぞご容赦いただければ幸いです。多くの会員の皆様のご参加を心からお待ちしております。