ご挨拶

第22回日本ロービジョン学会学術総会は、昨年からのコロナ禍のため参加者される皆様の安全を考慮し、本学会はリアル開催（通常の開催）ではなく「Web開催」に変更いたしました。期間は2021年5月7日（金）～5月9日（日）の３日間Web上でライブ開催いたします。ライブ配信に加えて、5月18日（火）からオンデマンドでも配信いたします。

本会は、これまでロービジョンの連携を図るため多くの皆さまが努力を積み重ね、様々なロービジョンケアを探求してきました。ロービジョンの方々が追い求めてきた光とは、先進的治療を期待して常に前向きに生きる「あした」であり、また、ロービジョンケアとしてロービジョンエイドの開発研究や工夫がなされ、近い将来に皆がともに寄り添う社会が実現することへの願いをこめて、本会のテーマを「あしたの光」としました。

本会のプログラムは、特別講演では、英国の視覚喪失アドバイザーであるEye Clinic Liaison Officers(ECLOs)を中心に障害者支援について柏倉 秀克先生（桜花学園大学人間科学専攻）に依頼しました。教育講演は、全国特別支援学校長会会長であられる桑山一也先生と慶應義塾大学経済学部教授の中野泰志先生にお願いしました。シンポジウムは、スマートサイト、Functional Vision Score (FVS)、そして大規模災害対策の３種のシンポジウムを企画し、それぞれの専門家をシンポジストとして招いております。さらに、日本ロービジョン学会主催の第10回日本ロービジョン学会研修会も本学術総会のプログラムとして開催いたします。

医療技術の発展とともに視機能の保持、再建といった研究が進む一方、ロービジョンケアへのニーズも年々高まっております。本会は全国の各専門分野の方々やロービジョンケアに携わっておられる皆さまにとって有意義な会となりますことを願ってやみません。

昨年に続いて今回もWeb開催になりましたが、参加登録された方はライブ配信に加えてオンデマンドで、いつでも、どこでも、何回でもご覧いただけるメリットがございます。

多くの皆さまのご参加をお待ちしております。